


トゥロン(turrón)とはアーモンドを砂糖と卵白と蜂蜜で固めた板状のお菓子です。

スペインではどこでも売っているスペインの代表的的スイーツ。お土産としても人気です。
味わいはものすごく甘いアーモンドをそのまま食べている感じです。
トゥロンはアーモンドをそのまま固めたハードタイプのものと、
すり潰したアーモンドを固めたソフトタイプのもの2種類に分けられます。


今ではいろいろなフレーバーが存在します。
ココナッツ、ドライフルーツ、ヨーグルト味、レモン味、チョコレート味…気になりますね。
トゥロンの名産地と言えば、スペインの地中海西部のアリカンテ県ヒホナです。

この土地で作られるトゥロンはEUの定めた品質保証制度である「IGP(地理的表示保護)」を取得しています。
12月初めにクリスマスマーケットが行われ、屋台には多種多様なトゥロンが勢ぞろいします。
トゥロンがスペインで発展したのは、スペインがアーモンド生産大国だからと言えるでしょう。
生産量は世界第二位で、温暖な地中海沿岸地域を中心に生産が行われています。
スペインにはトゥロンのほかにアーモンドを使ったお菓子がたくさんあります。
ちなみに世界第一位はアメリカのカリフォルニア。
しかし、このカリフォルニアにアーモンドを広めたのもスペインの宣教師だといわれています。
トゥロン砂糖や蜂蜜、卵など高級な材料を使うので、クリスマスの特別な時に食べられてきました。
また、アーモンドの収穫が8月~10月に行われるので、その後に作る冬のお菓子だからという理由もあります。
今ではトゥロンを専門店やスーパーで通年購入することができますが、10月ごろになるとスーパーでトゥロンの催事が始まります。
スペインの家庭では、トゥロンを細かく砕いて大皿でみんなでつまんで食べるとか。
一度に食べきれない分は、容器に入れて保存します。
トゥロン(turrón)のルーツは、アラブの食文化からもたらされたといわれています。
5世紀ごろスペインのあるイベリア半島は、キリストの国「西ゴート王国」が納めていました。
しかし、8世紀ごろから、イスラム教の国が侵攻、北部を残すイベリア半島の大半を占領します。(ウマイヤ朝)

この時から、ユダヤ教徒もイベリア半島に移住し生活を指定ました。
15世紀にキリスト教の国がイベリア半島の領土を再征服します。ここでスペイン王国の基礎が誕生します。
再びキリスト教の国が国土を取り返すまでの約800年間で、イスラム教やユダヤ教の文化や技術がこの地に根付きました。
農作や食文化もその一つです。
イスラム文化圏から灌漑技術がもたらされ、スペインで稲作作や果樹栽培がおこなわれるようになりました。
スペインの伝統料理パエリアが誕生したのも灌漑技術があったから生まれました。
また、その土地に残ったイスラム教徒やユダヤ教徒が改宗を余儀なくされ、キリスト教の修道院に入ることもありました。
スペイン修道院では来賓や行事のために料理やお菓子作りが独自に発展していました。
そこにイスラム教徒やユダヤ教徒が入ってきて修道院の料理にアラブ圏の文化が融合していきます。
そう、その代表的なものがトゥロンなのです。
今回のクリスマスのお菓子は、スペインのトゥロンを紹介しました。
トゥロンの歴史から現在までを知ると、スペインの食文化についても深く知ることができました。
~日本で味わうクリスマス~世界をもっと楽しもう!をモットーに、クリスマスのお菓子の食レポを投稿します。
次回もお楽しみに!