







オリボーレン(oliebollen)とはオランダの大晦日に食べられる丸いドーナツです。
11月頃になると、町のいたるところにオリボーレンを売る屋台が現れます。
年中売っている食べ物ではないので、オリボーレンの甘い香りがすると冬を感じるという人も多いのだとか。

オリボーレンの味は甘いドーナツそのもので、カリっとした皮にふわっふわの食感が特徴です。
小麦粉、卵、牛乳、酵母で作った生地を油で揚げ、粉砂糖をたっぷり振りかけて作ります。
現地オランダでは中身に何も具がないプレーンタイプとドライフルーツが入ったものが定番。
他にも、リンゴを混ぜたもの、チョコレートやカスタードクリームが注入されたものも売っています。
オリボーレンの起源については諸説ありますが、最も有力なのはユダヤ人がオランダに揚げ菓子の文化を持ち込んだというものです。
1500年代、ユダヤ教徒はポルトガルでの迫害から逃れるため、ベルギー、そしてオランダに定住を始めた歴史があります。
1639年にはオランダ共和国によりユダヤ教が正式に認められました。
この変動する時代の中でオリボーレンがオランダに定着したのではないかと考えられます。
1652年 オランダ人画家アルベルト・カイプによる絵画「オリボーレンが入った鍋を持つ若い女」
1667年 オランダ料理本『De Verstandige KockSorghvuldige Huyshoudster』(分別のある料理人)では、「オリークック」(oliekoecken)として登場します。これは「油のクッキー」を意味します。
19世紀~20世紀 オリボーレン(oliebollen)と呼ばれるようになる。
オリボーレンを年末に食べる理由で、面白いものをご紹介します。
他にも、油が豊かさや幸運の象徴である、といったものもあります。
昔の人にとって冬は農作も狩猟もできない厳しい季節。
食べ物を油で揚げることで、食べ物を長く保存できるように揚げ菓子が作られたといわれています。
また、油からカロリーを摂取することができ、少ない量でも満足感が高いのも理由の一つです。
オランダでは12月25日からの1月6日までの12日間に、古代ゲルマンの精霊「ペルピタ」が、人々の腹を切り裂き胃の中身を食べるという伝説が伝わっています。
人々はそのむごい仕打ちを回避するため、オリボーレンを食べます。
オリボーレンを食べれば体に残った油でペルピタの剣が滑り助かる、
ペルピタは太っていない腹を狙うので、沢山オリボーレンを食べて腹を膨らませると助かる、
と言われているのです。
由来はなんであれ、風習として定着したのは「美味しいから」なのではないでしょうか。
現地オランダでは、街中の屋台や移動遊園地、クリスマスマーケットで購入することができます。
日本では、全国に店舗を展開する世界のドーナツ専門店「ジャック・イン・ザ・ドーナツ」で購入することができます。

実際に食べてみましたが、とってもいける! 食レポ記事を載せておきます↓

・オリボーレンはオランダの年末に食べられる穴のないドーナツ
・粉砂糖がかけられふわふわとした食感が特徴
・オランダでは冬にしか手に入らない
今回はオランダのドーナツ「オリボーレン」のご紹介でした!
ドーナツは世界のあらゆる国で、各国特有の形と由来と共に存在します。
たどっていくと、起源は同じお菓子だったり、貿易や侵略、移民によってお菓子が広まったり。
良くも悪くも世界はつながっている~~~!
このブログではそんな世界とつながるロマンをお届け。
世界のクリスマスや、世界のお菓子の情報を投稿していきます。
では次回をお楽しみに~